開発技術トレーニング
開発技術トレーニングでは、できる限り開発プロジェクト業務に近づけた形態で、トレーニング参加者中心の実践的なOJT(On the Job Training)ベース の技術実習を行い、開発業務に直結した技術力を養成していきます。
人財育成と技術者養成の考え方
技術は、人によって創られ、人によって継承され、人によって進歩、発展していきます。そのため、技術者として人を育てなければ、技術の進歩、発展はありません。
企業の財産は、創り出した製品ではなく、製品を創り出す高い技術力を持った技術者です。ここに企業における人財育成の意義が存在しています。
人財育成で最も大切なことは、価値観の主体的な醸成と養成です。
価値観とは、価値を判断するときの根底となる ものの見方であり、ものごとを評価、判断するときに基準とするものです。
開発技術の基本スキル
開発現場につなげる実践的な開発技術を身に付けるには、開発技術のコアとして位置付けられるプログラミング、ダイアグラミング、モデリングと呼ばれる3つの技術要素の習得が必要になります。
実践型開発技術トレーニング
本トレーニングにおける技術者育成の方針は、旧大日本帝国海軍の連合艦隊司令長官を務めた山本五十六氏の人財育成に関する下記名言に籠められています。
「やってみせ 言って聞かせて させてみせ、ほめてやらねば 人は動かじ」
人が人に技術を伝承していくには、この考え方が最も重要であると考えています。
● トレーニングの目的と特徴
● 位置付け
ソフトウェアの新規開発、派生開発におけるV字型開発プロセスモデルの左側について、上流から下流にかけての実践的開発技術全般を本トレーニングの対象にしています。
● スキルピラミッド
実践型開発技術は、要素技術と総合技術に分類され、基礎的な要素技術を基盤としてピラミッドのように1つずつ積み上げていく必要があります。
実践型の要素技術が積み上げられると、開発の目的に応じて選択した開発プロセスの中で要素技術を連携させる総合技術の習得が可能になります。
● トレーニング体系
ソフトウェア開発の基盤要素技術となるダイアグラミング技法から始めて総合技術である4種類のモデル指向開発手法へ至る道のりを本トレーニングの体系としています。
ここで、基盤要素技術の1つであるプログラミング技法については、最初に習得すべき前提技術として扱っています。
● 科目一覧
トレーニング体系の技術トレーニングについて一覧形式で標準的な所要時間、主な対象者、前提知識、習得スキル内容を説明します。
モデル指向開発技術トレーニング
本トレーニングは、実践型開発技術トレーニングの中で上位に位置付けている中堅技術者向けの疑似開発プロジェクトを想定した総合技術トレーニングです。
● 位置付け
● 標準内容
標準的な実施内容としては、ソフトウェアの要求仕様策定から始め、要求仕様を分析し、ソフトウェア方式設計に至るまでの開発実習になります。
技術リーダ養成コース
技術リーダとは、開発プロジェクトにおいてプロジェクトマネージャの下で技術的側面から開発業務をマネジメントできる技術者のことです。
本来、開発プロジェクトのマネジメントには技術的側面でのマネジメントも要求され、プロジェクトマネージャにとって技術力は必須要素に位置付けられています。
しかし残念ながら、現状の開発プロジェクトにおいては、そのような状況にはなっていません。そこで、プロジェクトマネージャに欠如している技術力の要素を補うための組織的な仕掛けとして、技術リーダが不可欠になってきています。
● 技術リーダに必要なスキル
● コース体系
本コースでは、3つのスキルカテゴリでコースを分類し、以下のトレーニング科目でコース体系を構成しています 。
● テクニカルスキルコース科目
開発業務の重要なフェーズとなる要件定義、要件分析、およびアーキテクチャ 設計について、実習中心のトレーニングを行います。
● ヒューマンスキルコース科目
技術リーダに必要なインタビュー、プレゼンテーション、ドキュメンテーション、およびコミュニケーションのスキルについて、実習中心のトレーニングを行います。
● コンセプチュアルスキルコース科目
技術リーダに必要となる思考力、論理力、問題解決力、およびリーダシップに ついて、実習中心のトレーニングを行います 。